サロン「Freesia」はもともと、ボディケアや推拿(すいな)療法といったマッサージや、美容整顔などのヘッドスパに近いメニューを中心とするリラクセーションサロンでした。
その中でお客様に医学知識をベースにしたお話やセルフケアのご提案をすることも多く、「カウンセリングみたいなこともできますか?」「病気の話をゆっくりしたい」といった声をいただくこともありました。
今後もっと医療の要素を組み込んで自分にできることがあるかなと考えていた頃、内科・心療内科のクリニックで院長職に就くこととなり、サロンは余儀なく一年間の休業に…。
辛い時期もありましたが、たくさんの方に助けていただき、短すぎる時間で毎日多くの患者さんを見る中で、モヤモヤしながらも何が必要か見えてきた気がしています。
伝えたいのはこころとからだの「セルフメディケーション」。少しの不調なら病院にかからなくても自分で手当てする力です。
私は病気の治療は病院での標準治療が中心であるべきと思っています。医学的エビデンスの面でも、コストの面でも、日本の保険診療は優秀です。
しかし、「自分で治す」まで気持ちを持っていくには、癒しも大切。
また、身体の不調に対して病院でできることは多くありません。手技療法を組み合わせることは時にとても有効です。
ご縁があって美容皮膚科のクリニックにも勤務することがあり、無知だった分野でも多くのことを学びました。ここでも通っている方の笑顔を見て、癒しと、自身のケアをすることの大切さを感じることになりました。
明日も頑張ろうとほっとできるような場所、そしてその結果、なにか夢を叶えるお手伝いができるような場所になれば嬉しいです。
お会いできたご縁に感謝して。
Freesia 坂野翔子